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遺伝子検査トイプードルとしての検査できる3項目

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遺伝病に取り組む理由

10年前までは遺伝子の検査等まだ確立されていませんでした。近年医学の進歩により遺伝子がもたらす病気が分かってきました。まだこれからどんどん分かっていくのだと思いますが・・・
そこで当店では、今できる遺伝子検査は率先して行っています。
遺伝病の発症リスクが低いクリアのトイプードルを交配して遺伝病を減らすことがブリーダーとしての務めだと思っています。

今現在トイプードルの検査できる遺伝子検査3項目

遺伝病(2019年4月現在)


1.進行性網膜萎縮症(PRA)

眼の網膜が変性して萎縮し、視力の低下、やがては失明にいたる眼の重要な遺伝性疾患です。眼底にある光を感じる光受容層に、異常が生じる病気で症状が進行すると、夜間の視力障害が現れ動いているものを追いにくくなり、さらに進行すると、昼間の視力にも障害が現れ、光に対する反応が遅くなります。


2.変性性脊髄症(DM)

変性性脊髄症とは、痛みの伴わない脊髄の病気で徐々に進行していく無痛性の脊髄の病気です。ゆっくりと進行していきますが、末期では死に至る非常に恐ろしい病気です。ただこの病気自体の発症は稀です。
この病気は前肢と後肢の間の真ん中の脊髄周辺から発症します。最初の症状は後肢に現れます。後肢の足先の感覚異常が現れます。それにより、後肢を擦って歩いたりナックリングと呼ばれる犬の肉球面が地面につかず足の甲の部分が地面についた状態がみられたりします。また、足先の感覚異常によって自分の足の位置が把握できないため、足を交差させながら歩いたり、腰が左右にふらふら揺れながら歩いたり不安定な歩き方をします。さらに症状が進むと下半身を支えることが出来なくなり、腰が落ちた状態で下半身を引き摺りながら前進します。変性性脊髄症の病変はどんどん背骨に沿って頭の方に進行していきます。そのため次に前肢にも後肢と同じ様な症状が現れます。それにより犬は上半身を支えることができなくなり、動けなくなってしまいますので伏せの状態になり、最終的には寝たきりの状態になります。さらに病変が進行して首の脊髄にまで及んでしまうと呼吸障害が見られるようになり、最終的には呼吸不全となってしまいます。


3.フォンウィルブランド病(VWD)

フォンビレブランド病は血液の凝固異常によって血が止まらない、止血異常の病気です。生まれながらに血液に含まれるフォンビレブランド因子の作られる量が少なかったり、血液が凝固するときに必要な血漿タンパクが不足、正常に働かないために、出血しやすく、止血しにくくなります。フォンビレブランド因子が壊れてうまく働かなかったりすることで発症します。


必ずしもクリアーの子が良いと言う訳ではございません。キャリアの子でも問題はございません。
クリアーはもちろん理想ですが、犬種によってはクリアーを追求し過ぎると、近親のかけ合わせが増える事も考えられます。

近親交配

近親交配は「インブリード」とも呼ばれ、「父親と娘」「母親と息子」「兄弟同士」「従兄弟同士」などというように、遺伝学的に関係のある犬を掛け合わせることです。近親交配個体には、奇形や感覚障害といった先天的な問題が生じる確率が高いと言えます。

遺伝子のことをしっかり理解して健康な子をお探し下さい。

別日に「初心者必見!子犬選びで最低限みてほしい3つのポイント!!」を公開しています。
ご参考までに!!